ペレグリーノ

温度のコントラストが巧みに計算された一皿は、その香りをより一層引き立て、まるで香りが味の案内人となるかのように食体験を導いてくれます。中でも白トリュフの芳醇な香りが鼻を抜け、まさに五感を刺激します。「タリオリーニ」はその香りをすべて抱き込み、パスタの一本一本にまで風味が染み渡っています。一口頬張るごとに、濃密な香りと味わいが広がり、食材の鮮度と調理の技術の高さが如実に伝わります。完成度が高く、記憶に残る極上の逸品。何度でも味わいたくなる、贅沢なタリオリーニです。

それぞれの温度差のコントラストが、料理の香りを際立たせるかのように、口の中でその魅力が完成します。特に、鼻を抜けていく香りは、白トリュフのものです。白トリュフを和えた「タリオリーニ」は、圧倒的な香りを持っており、パスタがその香りを全て吸収し、一体感を持って口の中に広がります。一口食べると、その豊かな風味に驚かされ、深い味わいが広がります。食材の新鮮さや調理法の巧みさが感じられ、まさに至福のひとときです。見事なバランスが取れた一品で、贅沢な味わいが楽しめる本当に美味しい料理です。このタリオリーニは、ぜひもう一度味わいたいと思わせるほどの魅力があります。

【濃密ながら心安らぐ小劇場】

約10ヶ月ぶり、2度目の訪問となりました。今回は次女と一緒に、特別な時間を楽しみました。

〇店内は小劇場のような一体感
シェフのパフォーマンスを正面から見守る店内レイアウトは、まるで舞台を鑑賞しているかのよう。客席と舞台が一体となった空間が、特別感を演出していました。

〇計算された絶妙なコース展開
「もう少しだけ食べたい！」と思わせる見事な塩梅のコースは、薄味やシンプルな調理法ながら、どの料理も目を引く工夫が凝らされています。一皿ごとに驚きがあり、最後まで一気に駆け抜けるような展開が見事でした。

◯ シェフの食材との見えない会話
◯ 音楽とのシンクロもある！

＜Pellegrino “Menu e abbinamento” 05, Sep, 2024＞

第1部
◆ 長野伊那ぎたろう軍鶏を丸ごと一煮出した“ブロード”
透明感のあるスープから、旨味がしっかりと伝わる一品。シンプルながら深い味わいが印象的です。

◆ 大分白甘鯛、北海道 花ズッキーニ
ふっくらした白甘鯛に、花ズッキーニが彩りを添えた軽やかな一皿。信じられないほどの繊細さ。

◆ 北海道古平牡丹海老、伊カルチョーフィ、サルサヴェルデ
牡丹海老の甘味とカルチョーフィのほろ苦さが絶妙な調和を見せる一品。

◆ 兵庫 淡路由良 赤雲丹、オーストラリア冬トリュフ、自家製ライ麦パン
濃厚な赤雲丹と芳醇なトリュフが、ライ麦パンとともに口の中で至福の時間を広げます。

◆ 千葉房州 黒鮑、肝のピュレア、バジリコ
黒鮑の食感と濃厚な肝のピュレ、爽やかなバジリコのバランスが見事です。

◆ 手打ちパスタ、北海道トマト、ブッラータ
手打ちパスタのもっちり感と甘酸っぱいトマト、クリーミーなブッラータの組み合わせが絶品。

◆ 北海道ヤザワビーフフィレ肉 紀州備長炭火焼き
火入れの妙技が光るフィレ肉は、紀州備長炭の香りをまとい、旨味が凝縮されています。

第2部
◆ 始まりの一品が再び登場
イタリア製の手動プロシュートスライサーで切り分けられる生ハムは、極薄で香り高く、一口で豊かな風味が広がります。スライス後にオーブンに入れて常温に近くしたりと、無限の味わいを作り出しています。

◆ ヴァリエーションデザート
本日のデザートは季節感あふれる華やかな締めくくり。

濃密でありながら、心安らぐ時間を過ごせる特別な空間とコース。次回の訪問も楽しみです。

※ワインのコメントは力尽きました(-｡-;

第１部はイタリアンのコース料理が出て、第２部は生ハム尽くし。楽しみがいっぱいです。

伺った時は６席。もっとお客様と向き合いたいとのことで、今年からは更に席が減って４席×２回転×週３日営業のようです。
１週間に24人しか入れないお店…本当に奇跡のようです。

コースにペアリングが付いていて、ワインペアリングかノンアルコールペアリングが選べます。
スタートから４時間弱で全てが終了。
長いですが、高橋シェフが調理したり生ハムをカットする姿を間近で見れるので、あっという間に時間が過ぎていきます。

憧れの聖地へ…。
奇跡的に予約が取れたので初訪問でした。

席数5席のみ、まさにスペシャルシート。
本当に目の前で料理が仕上がっていきます。
シェフの柔らかな雰囲気もあり、
リラックスして食事を楽しむことが出来ました。

1部はイタリアンのコース。
料理は一見するとシンプルなようですが、
開演直前まで妥協なく続けた仕込みにより、
どれも抜群な美味しさで感動です。

そして2部では様々な生ハムを堪能できます。
スライスしたての生ハムを、
まずは手の平の温度でお試し。
そしてその後には一品料理で。
どのハムも美味しいのですが個性があり、
コースとしてこちらだけでも食べに来たいほど。

ワインペアリングもとても良く、
少なくなると注いで貰えるので、
ついつい飲みすぎてしまいました。

最後のデザートのジェラートも絶品で、
退店までの4時間強があっという間でした。

イタリア料理部門全国一位も納得、
初の聖地巡礼は感動の連続でした…。
また訪問する機会を狙いたいと思います🕊️